2019年10月17日

木工轆轤を温めて・・・。

木工轆轤で木地を仕上げようと思いつつ・・・。

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作業前には、木工轆轤の平ベルトに滑り止めを塗って・・・。
回転が落ち着くまで、しばらく・・・温めます。
この待ち時間が、意外と長いのです。

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木工轆轤を温めつつ、倉庫から乾燥した荒ぐりを持ち出して眺めると・・・。
「2007年の3月に工房の近くで伐採したサクラ」と、記号で書いていました。
10年前の自分は、贅沢な木取りをして、丁寧な仕事をしていたんだなぁ〜と、感心して眺める!?

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10年前の自分に感謝しながら、木工轆轤で、お盆を挽いています。
posted by しんたく at 15:44| 日記

2019年10月16日

新作を追加しました。

工房周辺は、朝晩は寒くなってきました。
車の冬タイヤを準備したり、除雪機の整備をしたり・・・。
早めの冬支度をしています。
そして、このブログは・・・コタツに入って書いています!?

今年の営業日も、あと少しになってきましたが・・・。
奥安芸の漆館に新作の盆を追加しました。


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【切立茶盆一尺】 ¥10000+税
 ・木の種類 ケヤキ
 ・塗装の種類 蜜蝋
 ・径305×高42

先日、挽いたケヤキのお盆です。

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約4センチの深めのお盆です。


昔から作られている、とってもシンプルなお盆です。
お椀などの漆器は、10年も使用すれば修理が必要な場合があります。
しかし、お盆だと・・・下手すりゃ一生使用できてしまいます。
どこの家庭にでも1個はあって、ずぅ〜〜と使用できてしまうとなると・・・。
あまり売れる物ではありません!?

・・・って、感じですので、まだ、お盆をお持ちでない方へのご紹介です!?

お盆を作っている作者ですが、「すべらないお盆」も愛用しています。
かなり傾けても、のせている湯呑みが倒れないので、重宝しています。
しかし・・・なにか?味気ない??感じもします。
今風のランチョンマットにもなりそうな薄いお盆も、見た目はお洒落なのですが・・・。
ガチャガチャと運んでしまう作者だと、コロン!?と落としてしまいそうで怖い。
そんな感じで、結局・・・この古臭いお盆が、なんとなく気に入っています。

ちょっぴり小さめの、このサイズは・・・忙しい一人暮らしの方に、お勧めです!
簡単な食事をお盆にのせて、物がたくさんのったままのテーブルの上の物をお盆で押しのければ・・・。
お盆の上は、食堂です!
お盆をどければ・・・片付け完了。
こんな感じで、日常生活の「物」として、ご利用下さい。

こんな感じで使用していると・・・キズや汚れも付きます。
しかし、飴色に変化してくる艶と一緒に・・・愛着もわいてくると思います。
日々の暮らしの中に「木」があるだけで、ちょっぴり贅沢な感じがしてるのは、作者だけでしょうか??
posted by しんたく at 23:15| 日記

2019年10月15日

広島市内へ講演会を聞きに行きました。

先日、広島市内まで講演会を聞きに行ってきました。

僕は・・・非常に出不精で、人の多い場所への外出が嫌いです。
そんな僕が、出かけてみたのは・・・。
「漆器を楽しむ」って内容の話を、昔から好きな本の作者さんがされるからでした。
単純に1人のファンとして、喜んで出かけ・・・。
家に帰ってから、自分を売り込む絶好のチャンスを逃したなぁ〜と、反省。
これでは、作家としての芽も出ないわなぁ〜と、自分に納得した感じでした。

さて、個人的な感想ですが・・・。
「えっ!?今の時期(時代)に漆器なの??」と、思いつつ話を聞いていました。

僕の場合、以前地元で展示販売を行った時・・・。
「この値段見て!こんなんで味噌汁飲んだら目がつぶれるわぁ〜〜。」
と、値段を見て笑われ・・・。
「こんなもん作ってないで、まじめに仕事をしろ!」
と、説教をされてしまいました。
数年行って、毎年・・・同じ反応でした。
残念ながら、これが一般的なんだと感じた出来事です。

しかし、講演を聞いていると・・・。
「漆器・・・いいじゃん!!」と、思いました。
講演会の後、帰りながら・・・制作してみたい作品が色々頭に浮かんできました。

僕の作品の場合・・・。
最近、1番多いお客様は、20代から30代くらいの女性の方です。
基本的に、僕の作品は「古い形」です。
漆器を知らない世代の方にとっては・・・。
「古い物が新しい」のかな?と感じています。

「伝統を守り伝える」って感じの物作りに・・・最近、興味を無くしています。
僕が消してしまえば、自分より前の伝統も消えて、完全消滅出来ると思います。

僕の塗師の師匠は・・・。
「今の時代に漆器なんて必要が無い!」と言って、庭で道具に火をつけて伝統ごと消そうとしました。
しかし、僕が引継いだせいで・・・伝統が残ってしまいました。
その時、塗師の師匠がどうしても火をつける事が出来なかったのが・・・僕が使用している古い箱定盤です。
僕は、この箱定盤を自分の手で責任を持って処分する覚悟です。
posted by しんたく at 00:57| 日記